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  ★★乳児期早期の湿疹
2018年03月15日 (木)

アレルギーマーチを断つべく、乳児期早期の湿疹への対応が重要視されてきています。

生後1-2ヵ月から顔や頭、あるいは頸部(くび)の湿疹が出てくる例が多いのですが、プロペトやヒルドイドなどの保湿剤のみで様子をみてしまう患者さんが多いようです。もちろん、処方しているのは医師ですが・・・(汗)。

皮膚の炎症が進んでしまうと、経皮感作を受けるリスクが増大してしまうのではないでしょうか?
ずばり、早めにしっかりとステロイド外用薬を使用すること! これが重要なのです。

見た目には湿疹が見えない、胸やお腹、手足にまであらかじめステロイドを塗ってしまう研究も進められています。見た目が良いだけであって、正常な皮膚ではないかもしれないからです。

赤ちゃんの湿疹に対する積極的な治療により食物アレルギーが減っていくことが期待されます。

*アレルギーマーチとは同愛記念病院小児科医長の馬場実先生が提唱した言葉です。
「アトピー素因のある人に、アレルギー疾患が次から次へと発症してしまう様子」であり、年齢とともに、まるで行進しているかのように症状が変化していくことから名付けられました。


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