BLOG kawada-clinic
  ★★スギ花粉症
2019年03月06日 (水)

本年はスギ花粉症が猛威をふるっています。

私なりの治療に関する考えは、

1)やはり、少しでも早く内服薬を開始した患者さんは症状が軽くなっているように感じます。いわゆる「初期療法」です。初期療法については、2015/1/23、2013/1/28のブログも参考にして下さい。

2)病院を受診される患者さんはそれなりに症状が強い患者さんだと思います。したがって、フルコースで処方してあげるのが良いのではないかと考えています。
抗ヒスタミン薬単剤では難しいでしょう。

3)目薬も抗ヒスタミン薬だけだと症状が抑えきれない患者さんが少なくありません。ステロイドの点眼薬も1本限定で処方しています。それでもダメな場合は、眼科を受診して下さい。まずは、抗ヒスタミン薬の点眼薬をきっちり1日4回使用することです。痒くなくても続けて下さい。
「なぜ1日4回なのか?」それは、1回の点眼ではせいぜい6時間くらいしか効かないからです。

4)成人などの重症の患者さんはステロイドの内服もやむを得ません。回数を限定して使用すれば問題ないでしょう。それくらい症状がひどい患者さんがいるのです。

5)抗原回避(スギ花粉を避けること)は基本中の基本です。もちろんできる範囲で構わないのですが、とにかく大量のスギ花粉を浴びてしまったらどんなに強い薬を使っても効きません。

6)スギ花粉の舌下免疫療法を実施している患者さんは8割くらいの患者さんが驚くほど調子が良いです。
抗ヒスタミン薬の飲み薬さえ不要な患者さんがいます。




▼アレルギーに関すること、クリニックに関すること、講演依頼など、お気軽にご連絡ください
お問合せフォームはこちら



- WebCalen -